若いと思っていた猿之助も彼らと比べると、もう若くない。それを自覚し、自分よりも若い世代を育てる――つまり舞台で主役を経験させるのは、言うは簡単だが、なかなかできることではない。猿之助の決断と、若手の力を見抜く慧眼に拍手だ。本日観劇。ワンピース初演の一昨年の時には右近は参加していなかった。それが今回は主役ルフィーに抜擢され見事に演じています。感動です。若手の隼人、巳之助、新悟も光っています。劇場が一つになり熱いです。
なかでも尾上松也が際立つ。菊之助が優等生的なヒーローを演じたのに対し、松也はその敵役で、悪人だが、彼にも彼なりの正義があるという複雑なキャラクターをうまく演じた。松也は大河ドラマでも今川氏真を好演しているが、歌舞伎座でも十分に主役級が務まるようになった。 菊五郎劇団の若手が目立つ10月だ。(骨折した猿之助の代役を全う 尾上右近“スター誕生”の瞬間|芸能|芸能|日刊ゲンダイDIGITAL)