なかでも江戸後期に活躍した五代目は「実悪(じつあく)」というスケールの大きいリアルな悪人役で一世を風靡(ふうび)しました。すごみのある容貌は、見得(みえ)をすると子供が泣き出すほどの迫力でしたが、役者絵を見ると面白いことに気づきます。横向きの顔が多いのです。(東京新聞:<新かぶき彩時記>五代目松本幸四郎 「鼻高」役者絵も横顔:伝統芸能(TOKYO Web))