2018年1月27日土曜日

ようこそ歌舞伎へ 一條大蔵卿 10代目幸四郎

源氏の再興のために奔走している鬼次郎を頼もしく感じ、自分の本心を打ち明けます。ですが、鬼次郎を見ているうちに、何もできない自分の悲しさを感じ始めます。そして、最後は本心を押し隠し、再びつくり阿呆になります。「長成が本心を現すことはもう一生ないんだ」、ということを叔父に教えられました。
襲名の大変さは、後々もっと感じることだと思いますが、一生に一度の襲名興行をこの大一座でやらせていただけるありがたさを噛みしめています。大事に勤めていこうと思います。『勧進帳』で、私は叔父の富樫をずっと見て育ちました。その富樫がビデオではなく、私の演じる弁慶の前にいる、ということのありがたさと言ったらありません。関守の富樫は大人物だと思います。弁慶としてぶつかっていくしかないですね。(ようこそ歌舞伎へ「十代目松本幸四郎」4/4 | 歌舞伎美人(かぶきびと))
二月も楽しみです。