2018年4月30日月曜日

上村以和於の劇評 2018年4月

しかしながら、菊五郎が小助に仁木、政岡は時蔵に譲って二役をつとめるのは、御大奮闘と言ってよい。またその仁木がなかなか立派なのに感じ入る。これこそ年輪というものである。時蔵は『伽羅先代萩』も併せ、そもそも政岡をつとめるのはこれが初めてという。仁よし柄よし、もう疾うにしていて当然の優であり、政岡である。(随談第606回 卯月見物記 | 演劇評論家 上村以和於公式サイト)