看板に偽りなく前回よりもさらに洗練、充実した見ものである。せりふの言い 回しの二重三重の意味を言い解く深さ、動きの様式的な絵のような美しさ、芝 居運びのうまさ、くどいから一々書かないが、見ていて思わずノートして取っ て置きたくなるようなよさである。これぞ歌舞伎というべく芝居好きならずと も一般の人にも必見の舞台である。(2018年4月歌舞伎座夜の部)