昭和52(1977)年4月の新橋演舞場へ、「母に手を引かれて観に行った覚えがありますが、そのときは、紀尾井町のおじさん(二世松緑)もこういう格好でお芝居なさるんだ、それくらいしか思っておりませんでした」。縁遠い世界と思っていたシェイクスピア、しかも『オセロー』、「芝翫として新しいページをめくるという意味でも、この秋の『オセロー』は、自分の憧れでもある反面、重圧に押しつぶされそうなくらい怖くもあります」と、正直な心境を述べました。(芝翫が語る新橋演舞場『オセロー』 | 歌舞伎美人(かぶきびと))