先月も記したが、日本全国での歌舞伎興行の中で、俳優陣の確保とそれに基づく狂言立ての苦心は察するに余りある。とりわけ俳優のやりくりは、国立劇場だけでは如何(いかん)ともしがたく、目先の利益を超えて、大きな立場から将来を見据えた体制構築を望みたい。((評・舞台)国立劇場「日本振袖始」 殻破り妖しさと凄みを:朝日新聞デジタル)