2018年8月19日日曜日

石井啓夫の劇評 2018年8月 歌舞伎座

今回は、喜多八が死んだ設定で幽霊になり、お伊勢参りに付き合う。芯に弥次喜多の友情を据えるが、道中巻き起こる趣向が笑える。獅童、七之助、中車のそれぞれ5役早替わりや、幸四郎・染五郎親子と猿之助・市川團子(だんこ)の4人同時宙乗りを見せるという初の試みだ。次代、次々代を担う若手のかぐわしい成長ぶりにも目を奪われる。染五郎と團子の中学生コンビのほか、その兄世代の中村橋之助、片岡千之助ら。8歳の市川右近の踊りがほほ笑ましい。(【鑑賞眼】歌舞伎座「八月納涼歌舞伎」 目を奪われる若手の成長ぶり - 産経ニュース)
内容より各世代の活躍振りを楽しむのが眼目です。弥次喜多ですからハチャメチャで結構。