長年日本と米国を行き来する生活を送ってきたが、11年の東日本大震災を機に「日本人と共にいることが重要だ」と永住の意思を固め、翌年に日本国籍を取得した。13年にはニューヨークの書斎などを再現した「ドナルド・キーン・センター柏崎」が新潟県柏崎市にオープンした。
父ドナルド・キーンは、苦しむこともなく、穏やかに永遠の眠りにつきました。自ら選んだ母国で日本人として、日本人の家族を持ち、日本に感謝の気持ちをささげつつ、幸せに最後の時を迎えました。日本文学に生涯をささげ、日本人として日本の土となることが父の長年の夢でしたから、この上なく幸せな一生だったと確信しています。(日本文学研究者ドナルド・キーンさんが死去 96歳 :日本経済新聞)日本人より日本の文学や芸能に精通されていて、日本をこよなく愛して下さった方です。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。