2019年2月15日金曜日

矢内賢二の劇評 2019年2月 歌舞伎座

夜の部の池田大伍作「名月八幡祭」では松緑が縮屋(ちぢみや)新助を好演している。田舎の商人らしい手堅さ、そつのなさ。それがうっかり惚(ほ)れてしまった高嶺(たかね)の花に手ひどく裏切られ、江戸という浮薄な都会を呪いつつ破滅していく。(東京新聞:<評>「名月八幡祭」役者揃う 歌舞伎座「二月大歌舞伎」:伝統芸能(TOKYO Web))