2019年4月11日木曜日

天野道映の劇評 2019年4月 歌舞伎座

「鈴ケ森」の白井権八(菊五郎)は、これとは逆に、美しい声と形と容姿だけがあって、内面を見せない。幡随院長兵衛(吉右衛門)に身構える時も、殺気はにじませず、ただ虚無心のみ。これは究極の青春。究極の権八。((評・舞台)歌舞伎座「四月大歌舞伎」 仁左衛門の優しさが涙を誘う:朝日新聞デジタル)