2019年5月17日金曜日

矢内賢二の劇評 2019年5月 歌舞伎座

昼の部では「め組の喧嘩(けんか)」が見もの。尾上菊五郎の辰五郎の、「島崎楼」での騒ぎをピタリと収める貫禄、「力士と鳶(とび)は身分が違う」と言われて思わずキッとなる鋭さ。「芝居前」の引っ込みでも四ツ車らをぐっと睨(にら)んでからフッとイキを変える具合がなんとも軽く、世話物のおもしろさを堪能させる。(東京新聞:<評>歌舞伎座「団菊祭」 未来感じさせる舞台:伝統芸能(TOKYO Web))
五月の爽やかな風が舞台に吹いています。役者も観客も高揚します。ああ團菊祭だー!