基本はギャグ漫画ではあるけど、「風雲児たち」は、「人間てなんて滑稽で、なんて愛(いと)おしいんだろう」ということを再確認させてくれる人間賛歌だ。そしてこの哀(かな)しさに裏打ちされた「滑稽さ」こそが、僕の中で歌舞伎と繋(つな)がった。 「これって歌舞伎になりませんか」と幸四郎さんに紹介してから数週間後、長い原作を読破した彼から連絡があった。「歌舞伎になります、やりましょう!」((三谷幸喜のありふれた生活:943)新作歌舞伎は「ロシア物」:朝日新聞デジタル)ロシア物!どんな展開になるのでしょうか。