2019年6月10日月曜日

河村常雄の劇評 2019年6月 歌舞伎座

猿之助は庄蔵とロシアの女帝エカテリーナの二役。兼ねる役者の強みを発揮した。病を得て足を切断しロシアに留まることになった庄蔵が望郷の念に苦しむ件は、名作「俊寛」を思わせる熱演であった。(河村常雄の新劇場見聞録)