しかし壱太郎はこの人形ぶりが珍しくもあってこの役で一番面白い。玉三郎 の「櫓のお七」のような無機的な面白さには及ばないが一応形が付いているか らである。それに人形ぶりが終わったところで急にイキイキしてくる。(2019年6月国立劇場)