「父にしっかり習っていたんですよね。ですからそれを思い出しながら、今、稽古させていただいてる」と、海老蔵。十二世團十郎の『素襖落』が「好きだった」と述べ、「父は酔っ払い方が、おおらかなんです。父しかもっていない、愛嬌というか」と、亡き父を偲びます。
「私が子どもの頃に、父が(演目を改訂している)野口達二さんとよく打ち合わせをして、家で早口をやっていた」と当時を振り返ります。もともと舞踊劇であった『外郎売』を、「この形にしたというのは、十二代目團十郎の功績。世の中では『外郎売』といったら、歌舞伎はこの形になっている」と改めて、父に対する尊敬の念を示しました。(海老蔵が語る歌舞伎座「七月大歌舞伎」 | 歌舞伎美人(かぶきびと))