2019年6月6日木曜日

渡辺保の劇評 2019年6月 歌舞伎座昼の部

以上、吉右衛門の「石切」、仁左衛門の「封印切」を見ると、いまさらなが ら歌舞伎の型の面白さを思わずにはいられない。型は単なる形式ではなく、可 能性の集積であり、磨けば磨くほど性根があらわれ、人間が深くなっていくか らである。この二人の二つの作品はそのことを示している。(2019年6月歌舞伎座昼の部)
安心して歌舞伎に浸れる幸せを感じます。