彼自身、古典をしっかり、というよりも斬新な手法で見物を楽しませるのが好きなのだろう。早替りでほぼ出突っ張り、知盛、権太、忠信、その他多くの役を熱演し、また、海老蔵らしいド派手な趣向なども用意して見物をもてなす姿は純粋に感動的で、演出など賛否が分かれる部分はあるかもしれないが、僕としては今月の海老蔵には心からの拍手を送りたい。
そして、各段の切り場語りを愛太夫がピシッと勤めた事、この手の芝居を長きにわたって磨き上げ、育て続けてきた三代目猿之助の功績──その二つが、今回の成功を陰で大きく支えていること。これも決して忘れてはならない大切な事だろう。(七月歌舞伎座・夜の部(7/7) | | ☆稲羽白菟の映画劇評☆つぶやき以上記事未満)良い点、悪い点を列記していますが、最初に海老蔵が四の切を澤瀉屋に習いに行ったときから、このスタイルが彼の中で膨らんでいったように思います。
中川右介氏がリツイートしていましたので、ご紹介します。