2019年7月12日金曜日

矢内賢二の劇評 2019年7月 歌舞伎座

市川海老蔵が数えきれないほどの早替(はやが)わりを繰り返しながら十三役を演じるが、中では、いがみの権太が印象に残る。特に「木の実」のクールな無頼ぶりがいい。中村梅玉の源義経、市川左団次の梶原平三景時、中村魁春のお柳実は典侍の局、中村雀右衛門の静御前がさすがにどっしりとした存在感で、大歌舞伎の底力を感じさせる。(東京新聞:<評>歌舞伎座「七月大歌舞伎」 光るクールな無頼:伝統芸能(TOKYO Web))
すしやの いがみの権太も役者によって随分違うので、成田屋の権太を確立して頂きたいです。