この作品が画期的なのは、歌舞伎の、あるいは女形の方法論の再検討を意味し ているからであり、そこに女形として生きて来た玉三郎の真摯な「人生とはな にか」という叫びがあるからである。私はそのことに深い感銘を受けた。
「百物語」は、五代目菊五郎が唐傘の化け物、骸骨、読売実は狐、小坂部姫 の四役を初演した変化もの。私が十七代目勘三郎ではじめて見た時は、勘三郎 は腰元白梅、唐傘、雪女郎、骸骨、読売、小坂部姫と六役全部を一人で踊った。 それが本当だろう。(2019年8月歌舞伎座)雪之丞変化は玉三郎の思いが込められていて、ただの仇討ち物とは違うようです。(私は未見なので分かりませんが・・・)
百物語、一人でできる役者?猿之助かな?