2020年9月6日日曜日

渡辺保の劇評 2020年9月 一部・二部 歌舞伎座

たとえ振りは同じでも、他の 人のかさねとは一味違う猿之助一流の特色がよく出ているからである。  くどきの最後の騒ぎ唄、「入れ黒子入れ黒子」もワッと来る面白さではなく、 グッと抑えてジンワリと浮かぶ面白さである。ここがこのかさね一番の出来だ った。(2020年9月歌舞伎座1)

とにかくワクワク感が感じられて大満足の一幕でした。清元栄寿太夫の美声も聞き惚れます。