第3部、仁左衛門の「梶原平三誉石切」が今月のベスト。白鸚や吉右衛門によって、毎年のように上演されているが、仁左衛門が梶原を演じるのは16年ぶりで、橘屋(市村羽左衛門)の型で演じている。大きな違いはラストの石の手水鉢を切る場面。白鸚・吉右衛門は、舞台に背を向けて、その奥にある手水鉢を切るが、仁左衛門は手水鉢の背後にまわり、客席を向いて切って、割れた瞬間、その間を飛び越える。((2ページ目)【坂東玉三郎】玉三郎が十月歌舞伎の口上でにじませた19時半開演への思い|日刊ゲンダイDIGITAL)
爽やかな石切です。