昭和28(1953)年8月新橋演舞場において『曽根崎心中』のお初を初演し、空前のヒットとなり、「扇雀ブーム」を巻き起こし、生涯において1400回を超える当り役となった。平成2(1990)年11月歌舞伎座『吉田屋』の伊左衛門、『河庄』の治兵衛で三代目中村鴈治郎を襲名。平成13(2001)年には近松座二十周年記念公演で『心中天網島』を、また英国で『曽根崎心中』を上演。平成17(2005)年12月南座『夕霧名残の正月』の藤屋伊左衛門などで231年ぶりに四代目坂田藤十郎を襲名。(坂田藤十郎さんご逝去|歌舞伎美人)
鴈治郎最後の舞台、千穐楽を観劇しましたが、坂田藤十郎を襲名する決意を幕が降りてから客席にご挨拶しキラキラしておられました。