2021年1月16日土曜日

矢内賢二の劇評 2021年1月 歌舞伎座・国立劇場

 幕間(まくあい)を含めて三時間の短縮版だが、軽快なテンポで楽しめる舞台になった。特に源頼光館の場は尾上菊五郎の鳶頭(とびがしら)綱五郎に貫目と飄逸(ひょういつ)さがあって見事な男ぶり。中村時蔵の茨木婆(いばらきばば)、尾上菊之助の女郎花咲(はなざき)、右近の弁の内侍とイキが合っておもしろい。(<評>歌舞伎座「寿初春大歌舞伎」など 貫禄見せる白鸚:東京新聞 TOKYO Web)