七之助が、親不孝を恥じる目が不自由な袖萩の哀れさと娘を気づかう切なさを見せた。長三郎がけなげで愛らしく、せりふも動きもしっかりとした名子役ぶり。
勘九郎の狂言師右近後に親獅子の精、勘太郎の狂言師左近後に仔獅子の精。振りの意味が明確で一点一画をゆるがせにしない勘九郎と、父に遜色のない動きを示す勘太郎。息が合い、前シテは端正で、後シテには勢いがあった。(歌舞伎 二月大歌舞伎 息が合った親子の「連獅子」=評・小玉祥子 - 毎日新聞)