三津五郎の兄さんは、最初から最後までを計算立て、緻密に芝居を構築されていました。巳之助さんの若殿はお父様譲りの緻密さをもちつつ、若さの感情の発露がみられる部分があります。三津五郎の兄さんと巳之助さんは親子ですから、根っこには限りなく近いものがあるでしょう。けれども、(スタート地点での)ほんの少しの違いが、伸びていった先では大きな開きになります。巳之助さんは、読み合わせの時にはすでに芝居をつくっていらっしゃいますし、応用力もあります。これからも一緒に芝居をしていきたい役者さんです」(尾上松緑が語る、歌舞伎座公演『泥棒と若殿』と『戻駕色相肩』 そして『紀尾井町家話』への思い | SPICE - エンタメ特化型情報メディア スパイス)