2021年6月11日金曜日

児玉竜一の劇評 2021年6月 歌舞伎座

市川猿之助の新作「日蓮 愛を知る鬼(ひと)」(横内謙介構成・脚本・演出)は、法華経を広めるべく叡山を出るまで、1時間のせりふ劇。中村隼人が堂々と一角を占め、先代譲りで梅原猛の日本学に親炙(しんしゃ)する猿之助ならではの、思索と知識に裏打ちされたせりふの力で、ともかくも圧倒する。((評・舞台)歌舞伎座「六月大歌舞伎」 玉三郎と仁左衛門、若さで魅了:朝日新聞デジタル)