今度のこの芝居ではすでに触れた通り猿之助の師直第一、幸四郎の二場目の若狭助第二。続いて第三、若手でトップの出来はこの歌昇の由良助。「外伝」とはいえ、この若さで歌舞伎座の大舞台での由良助の初役、それを見事に仕こなしたのは大手柄である。この場の葵太夫、慎治もいい、(2021年11月歌舞伎座 第三部 – 渡辺保の歌舞伎劇評)